インドの紅茶、ダージリン。
その魅力は、収穫の季節によってまったく異なる味わいが楽しめることにあります。
春から初夏へ──茶葉の成長とともに、紅茶の表情も少しずつ変化していきます。
🌱 ファーストフラッシュ(春摘み)
春、芽吹いたばかりの若葉から作られる一番茶は「ファーストフラッシュ」と呼ばれます。
水色(すいしょく)は淡く、緑茶に近い透明感。
口に含むと、爽やかな渋みとほのかな苦みが広がり、初めて飲んだときは「これ、本当に紅茶?」と驚いたほどでした。
🍂 セカンドフラッシュ(初夏摘み)
ファーストフラッシュの収穫から数週間後、ゆっくりと育った茶葉から作られるのが「セカンドフラッシュ」。
こちらは水色がやや濃くなり、渋みや苦みも少し丸みを帯びて、深みのある味わいに。
紅茶らしい芳香がふわりと立ちのぼります。
☕ 紅茶と諸越の意外な相性
紅茶教室で初めてファーストフラッシュをいただいたとき、あまりの渋みにティーカップ一杯を飲みきれず、何か甘いものが欲しくなって…
ふと口にしたのが、秋田の郷土菓子「諸越(もろこし)」でした。
先生が用意してくださった茶菓子の中に、さりげなく添えられていた諸越
先生、ナイス判断です。
それまで諸越は、口の水分を全部持っていかれるような印象で、正直あまり得意ではなかったのですが──
紅茶と一緒にいただくと、驚くほどおいしい。
渋みのある紅茶が、諸越の素朴な甘みを引き立て、諸越が紅茶の苦みをやさしく包み込む。
まるで、互いの個性を認め合うような、静かな調和を感じました。

🌸 写真の一枚
こちらは、ダージリンセカンドフラッシュと、お花の形をした諸越。
水色が淡い紅茶のときは、カップの内側に模様があるものを選ぶと、見た目にも華やかで楽しいです。
今では、ファーストフラッシュの季節になると、我が家にはいつも諸越を常備。
日本茶との相性はもちろんですが、ダージリンにもよく合います。
特に、ファーストフラッシュやセカンドフラッシュと一緒にいただくのがおすすめです(これは私の個人的な感想ですが…)。
初めての驚きが、今では季節の楽しみに変わりました。



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