サントリーV.Oで作る濃厚ブランデー梅酒!八助梅の仕込み方と日本ならではの保存法

ざるに盛られた大粒の八助梅とサントリーVOのボトル、氷砂糖 季節の手仕事

北東北の夏の訪れを告げる、大粒の「八助梅」を迎えて

7月になると、秋田の店頭にぽってりとした八助梅(はちすけうめ)が並びます。

八助梅の拡大写真

写真を見ると「大きな梅?」と思うかもしれませんが、実はこれ、杏(あんず)です。

青森や岩手北部、そして秋田でこの時期に出回る、東北ならではの季節の果実。 昔から梅干しや紫蘇漬けに加工されてきた、ちょっと不思議な杏でもあります。

八助梅は江戸時代からこの地域で栽培されてきた在来の杏で、 酸味と甘みがしっかりしていて、加工するととてもおいしいのが特徴です。

今回はこの八助梅1㎏とサントリーV.Oでブランデー梅酒(実は杏なので、杏酒ですね)を作ります。

なぜサントリーV.O?マスカット原酒が引き出す八助梅のまろやかさ

サントリーV.Oを二つ並べた写真

今回の八助梅は、果実酒用のブランデーベースリキュールではなくサントリーV.Oを選びました。

決め手になったのは、V.Oマスカット原酒を使ったぶどうのブランデーであること。 八助梅のしっかりした甘さと酸味に、ぶどうのまろやかさが重なることで、より深いフルーティーさが引き出されると感じたからです。

そしてもうひとつの理由は、V.Oの瓶の美しさ。 琥珀色に仕上がる八助梅の果実酒を、このガラス瓶に戻して並べる姿を想像したとき、迷いはなくなりました。

【レシピ】八助梅1kgで作るブランデー梅酒の仕込み方

ざるに盛られた大粒の八助梅とサントリーVOのボトル、氷砂糖

八助梅1kgで仕込むブランデー梅酒の黄金比は、一般的に「梅1kg:ブランデー一升(1.8L)」。 その計算を頭に入れながら店頭に向かったのですが、棚にあったのはサントリーV.O(640ml)×2本だけ。 一瞬「足りない…」と思ったものの、ここで発想を転換。

1,280mlという“少なめのブランデー量”だからこそ、大粒の八助梅の果汁が濃く出る。 そう考えて、今回はあえてこの2本をそのまま使い、 果実感を最大限に引き出す“濃厚仕立て”の特別レシピで仕込むことにしました。

材料

  • 八助梅(杏):1kg
  • 氷砂糖:400g(甘さ控えめの美しい仕上がり)
  • サントリーV.O:1,280ml(640ml×2本)
  • 果実酒用保存瓶:容量3L〜4L ※今回はお酒が少ないため、少しスリムな瓶を使うと深さが出て梅が浸かりやすいです
  • サントリーV.Oの空き瓶(完成後に戻すため、綺麗に洗って保管)

下準備

八助梅:軽く水洗いし、キッチンペーパーやふきんで優しく水気を拭きます。竹串でヘタをコロンと取ったら、風通しの良いところで30分〜1時間ほど少し乾かします。

八助梅をキッチンペーパーで拭いている写真
八助梅のヘタを竹串でとっている写真

保存瓶:洗剤で洗って乾かした後、お家にあった果実酒用の35度ホワイトリカーをキッチンペーパーにたっぷり含ませて、内側やカビの出やすい「フタの裏」までしっかり拭き上げて消毒しておきます。

作り方(仕込み)

1.保存瓶に八助梅を入れる:ぎゅうぎゅうに詰めなくてOK。自然に入る量で。
2.氷砂糖を入れる:八助梅 → 氷砂糖 → 八助梅 → 氷砂糖 の層にすると、糖度が均一になってエキスが溶け出しやすくなります。

ブランデーを入れる直前の、保存瓶の中の八助梅と氷砂糖

3.サントリーV.Oを全部注ぐ(1,280ml):2本のボトルからトトト……と贅沢に注ぎ入れます。1.28Lでちょうど良い、果実感強めの新黄金比です。

八助梅と氷砂糖の入った保存瓶にブランデーを注いだ写真
濃厚仕立ての八助梅ブランデー酒、仕込み完了。 氷砂糖がゆっくり溶けて、梅の果汁がブランデーに染み出していきます。

4.蓋をして軽くゆする:氷砂糖が全体に馴染むように優しく揺らします。

サントリーVO2本と八助梅1㎏と氷砂糖400gが3Lの保存瓶に収まった写真
3Lの保存瓶にちょうど収まりました。

5.冷暗所で保存(ここがポイント!):直射日光を避け、キッチンの棚やパントリーへ。
今回はお酒が少なめの濃厚仕立てなので、最初の1ヶ月は毎日1〜2回、瓶を優しくごろんごろんと揺らして、梅全体にお酒をまとわせてあげてください。
カビを防ぎ、エキスを美しく引き出す大切なひと手間です。

日本ならではの贅沢。サントリーV.Oの瓶に戻す理由

キッチンの出窓のやわらかい光に照らされたサントリーVO1本
洗って乾かしているサントリーVOの空き瓶

海外にもブランデーは数多くありますが、サントリーV.Oのように「手頃な価格で、瓶が美しく、家庭の果実酒にぴったり」という商品はほとんど存在しません。 欧米の安価なブランデーは、紙パックやプラスチックボトル、無骨な業務用デザインが主流。 美しい瓶のブランデーはあるものの、価格帯は一気に高級ゾーンへ。

つまり、“安くて美しい瓶のブランデー”という文化は日本独自のもの。 果実酒を家庭で仕込む習慣がある日本だからこそ生まれた、特別なブランデーです。

だからこそ、今回の八助梅のブランデー梅酒は、仕上がったらサントリーV.Oの瓶に戻すのがいちばん美しい。

琥珀色の果実酒がカットガラスの瓶に満ちる瞬間は、日本の台所ならではの贅沢です。

お楽しみに。数ヶ月後の「ボトリングと梅の焼き菓子」へ続く

仕込みが完了した八助梅のブランデー梅酒

3ヶ月ほど経ってしっかり熟成したら、いよいよお楽しみの「ボトリング」。
最初にとっておいた、あの美しいサントリーV.Oの空き瓶へと、琥珀色の梅酒をゆっくりと注ぎ戻す予定です。

2本のカットガラス瓶が自家製の果実酒で満たされる瞬間が、今から楽しみです。

そして、その時に取り出す大粒の八助梅。捨てるのは勿体ない!
種を外して細かく刻み、少し乾燥させて旨味を凝縮させてから、お茶の時間にぴったりな「ブランデーパウンドケーキ」や、とろりとしたブランデー香のジャムに仕立てようかなと思案中です。

自家製ならではの贅沢ですね。

おいしく熟成されますように。 3か月後、おいしいブランデー梅酒ができあがったら、ボトリングの様子と焼き菓子のレシピをお届けします。どうぞお楽しみに!

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